6年生・理科/総合

電気をむだなく使うには?

氷を守りながら、電気を減らす方法はある?

断熱、上手な運転、熱回収による省エネルギーのイメージ

今日の「なぜ?」

氷と安全を守りながら、使う電気を減らす方法はあるのでしょうか。

短い答え

あります。ただし、冷凍機を単純に止めればよいわけではありません。熱や湿気が入るのを減らし、必要なときに必要な量だけ設備を動かし、捨てていた熱も利用することが基本です。

1. 熱や湿気を入れにくくする

外から熱が入るほど、冷凍設備は多くの熱を運び出す必要があります。

  • 必要のない扉の開け放しを減らす
  • 屋根、壁、床等の断熱を見直す
  • 暖かく湿った空気が勝手に入るすき間を減らす
  • 氷へ届く照明や天井からの熱を減らす

ただし、換気を勝手に止めてはいけません。空気の安全や湿度管理も必要だからです。

2. 必要に合わせて設備を動かす

温度、湿度、利用予定、天気などを測り、設備の運転を調整します。

ポンプやファンの回転数を必要に合わせて変えたり、使っていない場所の照明を減らしたりする方法があります。LED照明への更新も選択肢です。

しかし、設定を上げ下げすれば必ず省エネになるとは限りません。氷が悪くなり、作り直すために余計なエネルギーが必要になることもあります。

3. 氷と整氷を適切に管理する

氷が必要以上に厚いと、配管から表面へ冷たさが伝わりにくくなる場合があります。

整氷で使う水の量や温度も、再び凍らせるエネルギーに関係します。一方で、表面を安全に整えるために必要な水まで減らしてはいけません。

施設ごとの設備、競技、氷質に合わせて管理します。

4. 運び出した熱をもう一度使う

冷凍機はリンクから熱を運び出します。その熱をただ外へ捨てず、条件が合えば次の用途へ回せます。

  • シャワーや整氷用の水を温める
  • 部屋や換気の空気を温める
  • 整氷で集めた氷をとかす
  • 床下の凍結を防ぐ

これを熱回収といいます。使う場所と時間が合うか、設備費を含めて考える必要があります。

どの方法から始める?

省エネは、効果だけでなく安全、費用、工事中の営業、設備の寿命も合わせて考えます。

方法確認したいこと
扉の管理利用者の出入りや避難を妨げないか
設定変更氷質、安全、湿度に問題が出ないか
LED化明るさ、まぶしさ、競技や撮影に合うか
断熱改修結露や建物への影響がないか
熱回収熱を使う場所と時間があるか
設備更新費用に見合う削減が続くか

やってみよう:省エネ案を評価しよう

次の四つを5点満点で評価し、理由を書きましょう。

  1. 電気を減らせそうか
  2. 安全を守れるか
  3. 氷の状態を守れるか
  4. 費用や工事を実行できそうか

案A「全部の換気を止める」は、電気だけを見るとよさそうでも、安全や湿度に問題があります。一つの点だけで決めないことが大切です。

まとめ

  • 省エネは、熱を入れない、上手に運転する、熱を再利用する方法を組み合わせます。
  • 電気を減らすことと、氷・空気・安全を守ることを両立させます。
  • 効果は施設ごとに測って確かめます。
  • 児童が設備の設定やスイッチを操作してはいけません。

先生・おうちの方へ

6年理科「発電・蓄電・電気の変換と有効利用」に直接接続し、総合的な学習の課題解決へ発展させます。省エネを単純な停止として扱わず、複数条件による意思決定教材にしています。

お休みの日、おうちの人と近くのスケートリンクへ行ってみよう!

公開エリアで、扉、照明、断熱、設備の案内など、省エネにつながりそうな工夫を探してみましょう。

全国のスケートリンクから近くの施設を調べる

設備のスイッチ、制御盤、配管、機械には触れません。学校で設備や省エネの取組を見学・質問・撮影したい場合は、先生や学校から必ず事前に施設へ許可、日時、人数、見学範囲を相談してください。


出典・先生向け確認資料

最終確認日:2026年8月8日 発行:テラフォーマーフロストワークス 出典:テラフォーマーフロストワークス 教材・データの利用について

発行・出典:テラフォーマーフロストワークス